コペンハーゲン発祥!絶対的モードとタイムレスを追求するブランド「Heliot Emil」

日本では耳にする事も余り多くない国デンマーク。スカンジナビアと呼ばれるヨーロッパ北部に位置し、北はノルウェー、東はスウェーデン、南はドイツと国境を接した総面積は僅か4万3,098 km2の。ユトランド半島と407の島々からなり、そのうち70の島に人が居住しています。

国土は大半が平地です。気候は温帯に属し、温暖で雨の多い冬と、涼しい夏が特徴な人口560万人のデンマークは、世界で最も小さな国の1つです。人口の約4分の1が首都コペンハーゲンに住み、87%が都市部で生活を営んでいると言われているそんな小さな国が今、最も勢いのあるモードファッションブランドを牽引している事で多くの注目を浴びています。

そんな中でも一際注目を浴びているブランド「Heliot Emil(ヘリオット・エミル)」について今回は紹介していきたいと思います。

2017年を皮切りにストリートを騒がせる精鋭ブランド「Heliot Emil(ヘリオット・エミル)」について

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2016年秋冬シーズンより過去ブラント名でもあったSONS OF WILLIAM(サンズ オブ ウィリアム)からHeliot Emil(ヘリオット・エミル)へと改名した事でもコアなファッションラバーの中では既にハイライトされていた当ブランドですが、もともとはデンマークの首都コペンハーゲン発にて結束されブランドを立ち上げたのがキッカケとも言えるでしょう。

デザイナーはコペンハーゲン出身のJulius(ジュリウス以下表記)とVictor Juul(ビクトール・ジュール以下表記)兄弟が曽祖父「Heliot Emil」の名をブランド名へと掲げ襲名させ、本格的に2017年SSコレクションよりブランドをビジネスへと軌道を乗せスタートしたユニセックス・ブランドです。

マーケティングとデザインを専攻したジュリウスがプロセス・アート、インダストリアル・テクノから着想を得たデザイン、クリエイティブ・ディレクションを行い、それに沿ってビクトール・ジュールがビジネスを担当するという運営を現在迄も変わらずにとっています。北欧ならではのインダストリアルな香りと雰囲気、モノクロのカラーパネルに、細かなディテールがこれ迄の北欧発祥ファッションブランドとは格上のスキルを駆使し一夜にしてSNS上で問い合わせが殺到した程。

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世界各地から集めた生地に日本製の装飾小物を用い、生産はイタリア、フランス、ポルトガルを中心に行われています。またFW18は「Intended Consequenses」= 「故意の結果」をタイトルに置きフランス語では「L’appel du vide」- 虚空からの呼びかけにヒントを得て「ネガティブなインパクトがあえて欲しい気分」というブランド側での主張とだいし手掛けたアイテムの数々にはその意思が反映されたコレクションが脚光を浴びました。

機能性的にも優れた生地や、オリジナルの感熱素材を用い、ミリタリーなシルエットと近未来的なテクスチャーで、最終的にはコレクションビジュアルをまとめ上げています。

シーンの新たなホットスポットである北欧において、他とは一線を画す前衛的なクリエイションがファッション偏差値の高い人たちに刺さり続けており、今年は日本のバイカーギャングや70年代の暴走族をコンセプトにした退廃的なコレクションを発表し『GR8』という日本のセレクトショップへとストックをした事でも日本国内では大きなファッションニュースとして取り上げられました。

「Heliot Emil(ヘリオット・エミル)」と振り返るAW18コレクションラインナップ

出典:http://revolver.dk/wp-content/uploads/2017/12/leila-jacue-heliot-emil-5.jpg

ブランドを象徴する得意スタイルでもあった「モノクロームスタイル」は、Tシャツ、ズボン、さらにはベルトのバックルに見られるラベルの「HE」ブランド名のイニシャルがモノグラムのアクセントに際立った作品をAW18では演出しており、様々なバックルやジップ、ストラップにはユニークなレイヤー処理が施されています。「意図した結果」とデザイナーであるジュリウスは語っており、自分達も今回のコレクションラインに関しては絶大な愛着を持っているとの意気込みを関係者へと話していたそうです。

オフキルター縫製技術は、ベルトループに取り付けられた銀製の南京錠や、斬新な日本製の生地で作られた紳士服のステープルなど、コレクションの非対称性と軍国主義の転覆を更に際立たせおり2018年秋冬の攻撃的なミリタリー風のルックスをデビューさせました。

日本には取り扱い店舗も少なく商品を入手するのも困難な状況ではありますが、公式 HPや海外のオンラインブティックでは扱いが入っている為個人輸入という形でゲットしてみるのもいいかもしれません。
中世時代の石畳の通りや木組みの家が今も残るコペンハーゲンですが、この様なファッションブランドの誕生によっては今後のファッション業界を牽引するリード年へと変貌する日も近いのかもしれません。