UK21世紀のファッションを語り継ぐ伝統ブランド「Alexander McQueen」

歴史的文化を深く持つイギリス、国としての歴史は勿論、そのファッションとしての歴史も有名な国ですが今回はそんな伝統を今尚語り継ぐファッションブランド「Alexander McQueen」についてご紹介していきたいと思います。

伝統を栄光に変えるファッションブランド「Alexander McQueen」

「Alexander McQueen(アレキサンダー・マックイーン以下表記)」はイギリスのロンドンを拠点として展開しているファッションブランドであり、コンテンポラリーラインには「マックキュー アレキサンダー・マックイーン」があるイギリス1の大型ファッションブランドです。

1992年に創業者のアレキサンダー・マックイーンが自身の名を冠し立ち上げ、翌1993年のロンドンコレクションでデビューを果たしました

また、2002年春夏より自身のブランド「アレキサンダー・マックイーン」をパリコレクションにて発表した事でも名を轟かせ、2006年にはPUMA(プーマ)とのコラボレーションを発表した事でもファッション業界に新風を巻き起こしました。

また、若者向けのカジュアルライン「McQ(マックキュー)」というラインも立ち上げており、他にもは「サムソナイト」や「ブシュロン」等との他ブランドともコラボレーションを果たし数々のアイテムを彼等が得意とする語り継がれた伝統的デザイン性と他ブランドの先進的デザイン性を交わらせ世界へと発表しました。

2010年では創業者のアレキサンダー・マックイーンが40歳の若さで逝去した、同年に学生時代から支え続けてきた「サラ・バートン」がクリエイティブディレクターへと就任し彼のブランドと意思を継承しました。

創設者であるアレキサンダー・マックイーン自身の半生は、1969年にイギリスのロンドンの庶民的な街でタクシー運転手の家に6人兄弟の末っ子として生まれました。

彼はその後16歳で学校を中退し、サヴィル・ロウの仕立て職人の見習いからファッションのキャリアをスタートさせる事となりました。

仕立て職人の道に入ったきっかけは当時偶然目にした、仕立屋が人手不足というニュースでした。

そこからは「アンダーソン&シェパード」や「ギーブス&ホークス」など英国王室御用達の高級紳士服店でテーラリングをおよそ3年間学び「バーマンズ&ネイサンズ」で舞台衣装の製作も手がけていきます。

その後、コージ タツノの元で働くが間もなく倒産。

これを機にイタリアに渡り、ロメオ・ジリなどのもとでデザインアシスタントとして経験を積むこととなります。

その後、ロンドンに戻るとファッションデザインの修士号を取得するため「セントラル・セント・マーチンズ大学院」でファッションを改めて学び、1991年の卒業コレクションの際にイザベラ・ブロウの目にとまったことでデビューが決定しました。

その際、マックイーンの卒業制作はすべてイザベラ・ブロウによって買い取られ、この時ブロウが彼の卒業コレクションを5000ポンドで買い取ったことも大きな話題となりました。

また、その奇抜なデザイン性は、酷評されることもあったものの徐々に受け入れられるようになり、翌年には自身のブランドを立ち上げ、冒頭でもご紹介した通り、1993年にロンドンコレクションでデビューを果たしました。

「Alexander McQueen」の日本国内で魅せる新たな展開

そんな「Alexander McQueen(アレキサンダー・マックイーン以下表記)」ですが、1992年にはデザイナーであるアレキサンダー・マックイーンが駆け出しの頃から既に日本国内の「セレクトショップである「ザ・ギンザ」にて商品展開が行われており、少なからず日本でもアレキサンダー・マックイーンのアイテムは知られていました。

しかし、1996年の春夏コレクション以降はオンワード樫山グループのセレクトショップ運営会社である「バスストップ」が、セレクトショップ「ヴィア・バスストップ」にて爆発的に販売展開を行った事がキッカケでそのブランド名はとてつもないスピードで広まっていきました。

しかし2010年、創始者であるアレキサンダー・マックイーンが逝去し以来、その後クリエイティブディレクターに就任したサラ・バートンのもと、アレキサンダー・マックイーンは現在も進化と成長を続けており、2014年には東京青山にて日本国内初となる旗艦店をオープン、2015年には「グローブ・トロッター」と共同デザインで、日本限定のスーツケースを発表し大きな話題を呼ぶ事となりました。

日本国内では既に有数の名のあるファッションブランドとしての各越した地位を築いた「Alexander McQueen」

次はどの様なブランド展開とアイテムラインを我々に魅せてくれるのか楽しみです、絶対に目を離すべきではないファッションブランドの一つと言えるでしょう。