フランスが誇るフレグランスメゾン「Serge Lutens」

フランス発祥の香りからファッショナブルを醸し出すブランド「Serge Lutens」とは一体

「Serge Lutens(セルジュ・ルタンス以下表記)」とは1942年3月14日にフランス・リールで誕生した「フランスの知性・哲人」とも称されるアーティスト、セルジュ・ルタンスによって誕生した香水ブランドです。

ルスタンスはフランスで生まれ14歳で地元のヘアサロンで働き始め、立体美や感性についての理解を深めると同時に友人をモデルに見立てメイクを施し写真を撮っていたとされています。

その後1962年にパリに渡ってからはメイク、ヘア、ジュエリーなど多岐の分野にわたって活動し1967年にはクリスチャン・ディオールのメイクアップラインを任されることになり、その後アーティスト活動などを続けながら1980年には資生堂に移りグローバルイメージ展開の責任者に成りました。

そこで、今では伝説と化した「ノンブルノアール」を作り出す事となり、その後には1992年 レ・サロン・デュ・パレロワイヤル・シセイドーがオープン。

パルファムの創作を本格的に開始され2000年にはパルファム・セルジュ・ルタンスのラインを創立しセルジュ・ルタンスブランドの香水創作を本格的に始動しセルジュ・ルタンスの香水はすべて同じ形をしたボトルのなかにそれぞれ異なった香りが詰められており、香りから化粧品、映像と写真などさまざまな分野の機知に富んだセルジュ・ルタンスの「香水は、感覚をよび覚ましエスプリを高揚させるものである」という言葉にあるように香りは現実の域を超えて未知なる世界へと輝きを放つものとして作り出しています。

その後2007年では文化的、芸術的分野におけるこれまでの活動を称されフランス共和国文化芸術勲章コマンドゥール受章し東京都内と成田・羽田空港内などで販売されました。

また彼は若かりし頃より美に関する興味を示し同じく若かりし頃に開花したセルジュの才能は香水アーティストに留まらないとされ、ヘアメイクアップアーティストから映画監督、写真家、様々な面を持つセルジュが見るイメージは測り知れないとされました。

彼が見るイメージ、夢、あるいは神話と呼べるほどのストーリーを瓶に閉じ込めたものがセルジュ・ルタンスブランドの香水であると言えるでしょう。

一滴落とせばその香り漂う空気は装飾品となり自分自身を彩るものとなるのであると考え、であれば自身に合ったものでなければならないという理念の下、それぞれの香水には瓶の形は同じであるが中にはそれぞれ様々なイメージが閉じ込められていると言えるでしょう。

そんな数ある製品の中から自身に合ったイメージを持つものを選ばなければならないのです。また日本のメーカーとコラボレーションするほど近い距離にあるセルジュ・ルタンスは日本中に店を構えており、すぐにでもセルジュの見る夢のイメージが手に入るところにあるのも魅力の一つです。

また彼自身も多彩な才能を持つメイクアップアーティストであり、セルジュ・ルタンスが自身の名を冠したブランドSerge-Lutensでは一滴を垂らすと想像力の世界に取りこまれるとされています。

その希少で美しい液体の中には感覚を呼び起こす力が含まれているとされ、セルジュは香水を「幻影であり実体でもある深い存在、人の影であり、自身を投影する贅沢な蜃気楼の中の豪華な宮殿を内に秘めた甘美なクリスタルの世界である」と例えています。

その小さな小瓶の中に自身を彩る宝石の素が詰まっているのだと彼は語っており、瓶の外の世界へ解放すれば気体となりその香りを含む気体が装飾品なのであると考えており、ボトルは全て同じ形であると言えるでしょう。

また中にあるものが実に個性豊かであるから構わない様であり、フランスの哲人とも称されるセルジュは夢を描いています。その夢が描かれる先となった香水は我々を彼が描いた夢の世界へと連れて行ってくれる様な逸品となっており、夢の形はひとつではないボトルの数だけ存在するのでしょう。

「Serge Lutens」の日本向けのブランド運営展開

「Serge Lutens(セルジュ・ルタンス以下表記)」は日本の化粧品メーカー資生堂とコラボレーションし大きな話題を呼びました。

資生堂の「オイデルミン」は1897年に誕生しロングセラーを続け1997年に100周年を迎えた際、100周年を記念して新しく生まれ変わったのです。この生まれ変わりの際のパッケージやボトル、宣伝に至るまでトータルなデザインをしたのがセルジュ・ルタンス。

セルジュが担当した当時は業界で話題を呼ぶほどであったとされ、またセルジュ・ルタンスは日本においても店舗を展開しています。

北海道から始まり、東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州、さらには沖縄まで、日本において手が届かないところはないのでしょう。そんなセルジュ・ルタンスだからこそ、日本においても馴染みが深いのブランドの一つです。