ダンディズムを革靴へと落とすイタリア靴ブランド「BERLUTI」

ビジネスシーンからカジュアルでも活躍をする「ローファー」

その伝統時なシルエットと語り継がれる製法から現在でもフォーマルな式典や様々なイベントでも愛用されています。

現在では既に様々なファッションブランドでも展開をされていますが、今回はイタリア発祥の有名シューズブランド「BERLUTI」についてご紹介をしていきたと思います。

「生産数限定」から始まった今現在では爆発的な人気を誇るシューズブランド「BERLUTI」

「BERLUTI(ベルルッティ以下表記)」とは、イタリア人アレッサンドロ・ベルルッティがビスポーク(カスタムメイド=受注生産)制として活動展開を1895年に始め創業したのが起源とされています。

創業者兼デザイナーでもあった彼は完全主義者として当時からも高い美意識を持っており、当時の「ダンディ」な人々の要求を満たし華々しいスタートを飾りました。

1959年には彼の先見の明が功を成したか、3代目タルビーニオがすぐに手に入る高級既製靴をスタートさせ、4代目のオルガ・ベルルッティが女性の視点から考案した「色を重ねて独特のニュアンスを引き出す染色の手法であるパティーヌ」を取り入れ、既に顧客でもあったウィンザー公から「ウィンザーノット賞」という表彰を受けました。

その後は「式典などで靴紐を結び直すために背中をかがめて面子を失うことがないよう王室に伝えられる完璧な結び方」「靴とは何か」というシューズの概念を改めて提示し、今現在ではその思想を落とし込んだデザイン性がベルルッティの象徴となっています。

2011年ではアレッサンドロ・サルトリがアーティスティック・ディレクターに就任し、レディ・トゥ・ウェアでの部門に進出。

2005年にはバッグのラインをスタートさせベルルッッティのエレガンスと快適性を追求した最高の靴作りに世界中のセレブリティや文化人が魅了されています。購入した靴を何度でも蘇らせ色を乗せていく「過程」を楽しみながら末長く愛せる靴として現在でも愛し続けられるブランドとなりました。

デザインとしては、ベッタリと塗りつぶした様な色合いになる染めではなく「パティーヌ」による深みのあるムラ感が楽しめるのがベルルッティの魅力と言えるでしょう。

また、上品な光沢とあいまってエレガンスな雰囲気を醸し出すことで人気を獲得し、この染めは卓越した職人が何度も塗り込みを重ねることで出せる色合いで、品質の高い「パティーヌ」を作るには熟練の腕が必要である事でも知られています。

その長い伝統の中で品質にこだわり続けてきたベルルッティにはふさわしい技術と言われており、柔らかなベネチアンレザーの使用もベルルッティの特徴の1つでしょう。

また、ベネチアンレザーは通常のレザー素材よりも柔らかく「パティーヌ」を行うのにも適性が高い為、レザーの中でも最高クラスのベネチアンレザーは扱いには注意が必要ではあるが、大切に扱えば寿命は長いという魅力があります。

ベルルッティでは、購入後も再度パティーヌを施したりとアフターケアも優秀。他には使い込むうちにより色が深まっていくその過程を楽しみながら、長きに渡って愛用できる靴と成ります。

「BERLUTI」が誇る自身のアイテムラインナップと日本国内での展開とは

「BERLUTI(ベルルッティ以下表記)」はレザーを使った製品の他にも現在アパレルアイテムを数多く手掛けています。

シューズではローファーシューズやバックルシューズ、ロングブーツの他にもスニーカーのデザインも展開されています。また、シューズはベルルッティの中では最も充実しているアイテムの為か、カジュアルからビジネスシーンまで相応しいアイテムが多数となっています。

また、クラシカルなデザインから思い切った斬新なアイテムも展開され革製品では他にブリーフケースやトラベルバッグの他、ウォレットやベルトと言った小物アイテムもラインナップしています。

他にはアパレルではジャケットやコート、デニムパンツも手がけており、前身をベルルッティのアイテムでコーディネートすることも可能となっておりジュエリーやアクセサリー類も登場しています。

現在ベルルッティのショップは国内では東京や大阪、福岡などに進出しており、オメガが生み出した「パティーヌ」の技術を習得したマスターカラリストも国内には複数名存在し、ベルルッティ製品のメンテナンスや再パティーヌと言ったアフターケアをハイレベルな人員に任せることが可能となっています。

また、旗艦店としては東京・青山に1999年に出店。これが世界では3番目となり、この日本本店ではシューズやバッグ、レザー小物などのファッションアイテムを購入することは勿論、様々な催しが楽しめる点も魅力と言えます。

現在はオンラインショップにてベルルッティを取り扱うストアが充実しており、日本は比較的ベルルッティ製品を探しやすい環境と言えるでしょう。