秋冬に大活躍!ニットの歴史&コーデ紹介

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寒い季節を乗り越えるために重宝するニットアイテム。保温性が高く暖かいイメージがありますが、ニットは『編み物』を意味する言葉なので、編んだ生地で作られているジャージやカットソーもニットの一種、というマメ知識を紹介しつつ、ではいったいニットはどんな歴史をたどってきたのか辿ってみましょう。

 

「ニットの歴史は紀元前から!」

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紀元前といえばキリストが生まれる前ですね。そんな前から編み物の技術は存在していました。
場所はとあるエジプトの古墳。数々の遺物のなかから織門とも編み物ともつかない手編みの品が混じっていました。
紀元前のアラビア遊牧民族は、手編みの技術を完成したそうで、靴下など手作りしていたのです。
一説は手編みのはじまりは漁にあると考えられています。漁では魚を取るために網が必要だったため、この技術から編み物が生まれたのではないかといわれています。

こんにちはsakiです! 今日は世界の伝統的なニット第2弾!「カウチンセーター」のお話です。 カウチンセーターといえば、冬の暖かな定番セーターとしておなじみですね。 どんな歴史や由来があるのかをご紹介していきますね。 【第2回】世界の伝統的なニット「カウチンセーター」のお話 カナダの伝統的なセーター「カウチンセーター」 カウチンセーターは、カナダのバンクーバー島に暮らす先住民、カウチン族に由来するといわれています。「カウチン」というのは民族の名前でもありますが、その土地の言葉で「日の当たる暖かい土地」という意味があるそうです。元は19世紀後半にシェットランド諸島(スコットランド)からの移民により、フェアアイル模様がカウチン部族の女性たちに伝わったものであるといわれています。19世紀後半ですので、伝統的な衣類の中では比較的新しいといえますね。主に狩猟の際の作業着として用いられたため、手紡ぎの太い毛糸で厚地に作られており、毛糸の脂肪分を抜かずに作ることで撥水性と保湿・保温性が非常に高いのが特徴です。また、着れば着るほどフェルト化し、防風効果も増していったのだそうです。 1940年代後...
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「ヨーロッパに広がったニットの技術」

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スペインにニットの技術が伝わったのは9世紀初頭です。北西アフリカのイスラム教徒であるムーア人によって伝わります。

このスペインのニット技術はフランスへと伝わり、ニットは一大産業として発展していきます。1533年、フランス王のアンリ2世が結婚式に履いていたのはニット技術によって生まれた絹の靴下です。ヨーロッパ中の王室に流行し、ニットの手編みはブームを起こしました。

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1558年には、王位についたエリザベス1世がたいそう手編みの絹の靴下を気に入りました。当時は毛織物の靴下が盛んだったのですが「もう毛織の靴下は履く気にならない」と王女様が発言したことで、手編み産業の発展に拍車がかかります。やがて足踏み式の靴下編み機が発明され、編み物は産業としてますます発展していったのです、

ちなみに、スペインからスタートしたヨーロッパのニット技術は、16世紀のイタリアはローマ法王の手袋にまでつながっているといわれています。ローマ法王のためにつくられた絹糸地に細やかな金糸で編んだ手袋はスペインからの輸入品だったのです。

 

 

「日本のニット文化」

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日本に伝来したニットの歴史は、じつは詳しく分かっていません。
しかし、1576年から1595年(織田信長や豊臣秀吉の時代)の風俗画を見てみると、ヨーロッパ人が手編みの靴下を履いている姿が描かれています。

さらにその後の徳川時代には、ニットの資料が現代に残されています。
たとえば、水戸光圀の遺品の靴下。この靴下は絹製で、色も茶、ベージュ、ウグイスと豊富に見つかっています。現在の編み物の技術では困難な技術のため、かなり貴重な品とのこと。
1571年から1639年の間のモノと考えられていますが、これらは海外製。つまり鎖国中の日本に輸入されたものとみられています。

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それから日本でつくられるようになるのは1800年頃です、当時の日本で、江戸の浪人や武士の内職として広まっていきます。編み棒と細い鉄製の棒で、刀の柄袋や鍔袋、印篭下げ、旅弓篭手、防災手袋などたくさんの編み物がつくられました。
作成された品々を見てみると、ある特徴があります。それは戦いに使われた道具を多くつくっているという点。

つまり日本ニットの発展には戦との密接なつながりです。ペリーで有名な黒船がやってくるときには、国防を強めるため西洋式の兵制が採用されたのですが、それにともない手袋や靴下の需要が高まりました。なかでも、一ツ橋家の家臣がつくったニット製品は襦袢、腿引き、胴衣まであったようです。

戦国時代から日本で愛されたニットはその後、戦後復興の機械産業として栄えていきます。
1945年から1965年、多くの産業で栄えるなか、手動の横編み機も発展しました。そこで生まれたのがニットの代名詞、セーターです。

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ニット産業の発展は女性の社会進出にもつながります、そして婦人用の横編みセーターがアウターとして人気になり、日本各地でニットは生産地となっていきました。

1966年以降には自動の横編み機が登場します。生産効率の上昇、編地に変化をつけられるようになり、ニット製品はより幅広くなります。

そして、1986年以降はコンピュータの登場によって自動編み機のデジタル化が進み、つくりたいニット生地を短時間ローコストで生み出せるようになりました。そうして現代のニット産業へとつながっていくのですね。

 

 

「ニット生地の種類」

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ニットにはさまざまな素材があります。動物由来の天然素材や人工素材などさまざまありますが、どんな特徴があるのか紹介しましょう。

・ウール
ニット素材の代表ですね。ウールとは羊毛、つまり羊の毛です。シワになりにくく吸湿性・保温性が高く、また丈夫で長持ちするため幅広く利用されています。ただし毛玉ができやすかったり縮みやすいというデメリットもあります。
ちなみに、仔羊のウールをラムウールといいます。柔らかくやさしい手触りが特徴です。

・カシミヤ
インドのカシミール地方に生息しているカシミヤ山羊の毛です。一頭からとれる量が170グラムろ非常に限られているため高級素材として有名です。肌ざわりがよく絹のような特徴的な光沢があり、保温性と保湿性にも優れています。

・コットン
非常に幅広く使われている素材で、ニット製品にも利用される植物性の天然繊維。
柔らかくさらっとした肌ざわりで、吸湿性と保温性が高く、また繊維が強いので洗濯しても気にならないのがいいですね。

・アクリル
人工的につくられた化学繊維です。保温性があり耐久力がありながら、動物性のものと異なり虫やカビの影響を受けないのが特徴。しかし反面、吸水性や保湿性がないため、汗を吸わないのがデメリットです。