日本には世界に誇れるファッションブランドが数多く存在しています。
山本耀司率いるY’sから始まり、Y-3、三宅一生率いるISSEY MIYAKE等既に日本国内から海外まで多くのファッションラバーから愛されていますが、今回は「次世代の日本ファッションを牽引する新星ブランド doublet」についてご紹介をしていきたいと思います。
世界も注目する次の日本ファッションブランド「doublet (ダブレット)」とは
昨今、ファッション業界を揺るがす大ニュースが流れました。
それは「LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)」主催の若手ファッションクリエーターの育成と支援を目的としたファッションコンテスト「2018 Young Designers Prize」にて、doubletを手がける井野将之が日本人初となるグランプリを成し得たという快挙を上げました。
デザイナーである「井野将之」は、もともと服飾専門学校でも広く認知された東京モード学園を卒業後にファッション企業のデザイナー経験を経て、2012年にパタンナー村上高士と共に「doublet」を設立。
ブランド名の「doublet」とはルイス・キャロルの言葉遊び「ダブレット」から由来しており、当初はメンズブランドとしてブランド運営を開始したものの、メンズウェアをデザインしコレクションに発表するも、ショーやルックには女性モデルを起用したりと、女性が実際にアイテムを購入するケースも多々ありその独自性からユニセックス的な雰囲気もあります。
その後、2013年には「2013 Tokyo 新人デザイナーファッション大賞」プロ部門のビジネス支援デザイナーに選出され、最高位の東京都知事賞を受賞。日々「違和感のある日常着」をコンセプトに、遊び心溢れるリアルファッションを展開しています。
その中でもdoubletのアイテムデザインの特徴は、ユーモアのあるフリンジ風の刺繍ワークや、代表的アイテムのスカジャンなどに見られる、様々な文字やモチーフの刺繍を重ね合わせていく高度な「刺繍テクニック」です。
2016年に「第3回 TOKYO FASHION AWARD」を受賞、2017年に東京コレクションで初のランウェイを発表、そして2018年には「LVMHヤングファッションデザイナープライズ」グランプリを受賞し、今最も注目を浴びるブランドの1つとして話題を呼んでいます。
そんなdoubletが世界から注目を浴びたキッカケが「DEADSTOCK (デッドステック) シリーズ」
こちらは、TシャツやYシャツを特殊な加工により、仕上がった製品をデッドストックのビニール袋に見立てたシートにサンドイッチし、パッケージングしたデザイン。
今季のテーマである”UNDEAD-STOCK”を象徴する、パッケージをそのまま着るというコンセプトのデザインとなっています。
デザインのインスピレーションは、もともとパッケージは商品をよく見せるための飾りですが、せっかく飾っているのなら、そのまま着ることができたら一番良く見えるのでは?というデザイナーのアイデアから生まれ、ラミネートに見える部分は着用、洗濯を繰り返すうちに柔らかく、そして少しづつ光沢が薄れていきますが、ビニール袋がだんだんと劣化していったようなイメージで、リアリティのある経年変化を楽しめるものとなっています。
販売方法も独特で、アイテム自体が樹脂コーティングされた一枚のプラスチック板となっており、開封時にはソレを引き裂き、袖や裾を広げた後に直接着用するという非常にユニークな仕上がりとなっている。
doublet (ダブレット)の正規品はどこで買えるのか?
未だそこまで、フェイク品が世に出回っていませんが中にはジャンク品を売っている媒体等も存在しています。
基本的には正規品を取り扱っている東京のセレクトショップ「Candy」や「GR8」に取り扱いがある他、doubletの公式HPのオンラインショップにても取り扱いがあります。
A-COLD-WALL*(ア・コールド・ウォール)のSamuel Ross(サミュエル・ロス)や、Celine(セリーヌ)、Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)で手腕を振るったRokh(ロック)のRok Hwang(ロック・ファン)など、錚々たる面々がファイナリストに名を連ねるなか、Kendall Jenner(ケンダル・ジェンナー)やTravis Scott(トラヴィス・スコット)といった海外セレブからモデル、ラッパーまでにも熱狂的な支持を得るdoublet。
国産ブランドの強みである「日本国内で購入をする方が価格的にも安い」という強みを利用し、今後のファッション業界を揺るがすである彼らのアイテムを購入してみるのもいいかもしれません。