メンズウェアブランドのデザイナーといえばどうしても男性のファッションデザイナー がその大半を占めており、女性ファッションデザイナー によるメンズウェアブランドの展開というのは耳にする事自体少ないのではないでしょうか。
そんな中、当記事のメインを張るブランド「MISBHV(ミスビヘイブ)」は、女性ファッションデザイナー によるメンズラインに力を入れる今の欧州ファッションきっての怪物ブランド。
デザイナー自身も女性という事から、同じくレディースラインへの注目と「女性だからこそ捉えれる線の美しさ、カスタム性の高いどこかアンニュイなデザイン」メンズラインにも落としており海外セレブから日本国内ストリート迄も今や広まっています。
今回はそんな「MISBHV(ミスビヘイブ)」というブランドと、デザイナーについてご紹介をしていきたいと思います。
ポーランドのファッション・シーンを牽引する怪物ブランド「MISBHV(ミスビヘイブ)」とは?
「MISBHV(ミスビヘイブ以下記載)」について、未だ本格的に日本へと情報展開もされていない為実際に詳しいブランド情報やデザイナー、これまでの活動等マルチに調べ上げる事が出来ませんでした。
それもその筈、ミスビヘイブは欧州を筆頭にアメリカ、そしてアジアへと今現在で広告展開がされている為に日本国内のショップでは取り扱いがされている場所も非常に限られているのです。
そんな「未解剖」なミスビヘイブの歴史と魅力について迫っていきたいと思います。
最近では世界中がストリートファッションブームであるせいか、SupremeやOFF-WHITEをはじめとする有数のストリートブランド達が色々と注目され、Instagramの上には彼等のアイテム品を身につけたインフルエンサーやファッショニスタ等の投稿を見た事があるのではないかと思います。
その中で、最初見たときに「英語でもなんて読むかわからない」「どういう意味?」と感度の高いファッションラバー達の中で一際ニュースとなったのが、そう「ミスビヘイブ」です。現在では数多くの有名人からも注目を浴びるブランドとなっています。
ブランドの起源はもともと、デザイナーの出身地でもあるポーランドが拠点となっており、あの「VETEMENTS」の後継者とまで今謳われている怪物ブランドまでと成長しています。
また、ポーランドのファッション・シーンを牽引する上でもその人気は留まるところを知らず、 ワルシャワやクラクフを拠点に行き来するブランディング作業自体のフットワークを活かし、国際的評価と敬意をほしいままにしながらも、未だ東欧圏特有のエッジさとソ連崩壊後のロシアのクールさを保っている稀有なブランドとしてシーズンを重ねるごとにその認知を深めています。
大胆なグラフィックに70年代的視点を盛り込むなど、ストリートパンクにポストパンク的解釈をほどこした作風で、リアーナがヘビーユーザーの一人に挙げられるほどに、多数のセレブリティはその妖艶な魅了の虜となっています。
今季は”EUphoria”をテーマとしてコレクションを展開しており、ソ連崩壊後の90年代前半のヨーロッパからインスピレーションを受け、ヨーロッパの冷戦時代が幕を閉じ「鉄のカーテン」が消滅した頃に着目した、残酷で冷たい東の環境と西への極端に楽観的な空想との複雑な対話を物語る、壮大なストーリーを彷彿させるコレクションとなっています。
ウィメンズコレクションでは「6 Years in The Rave」をテーマに掲げ攻撃的なショートジャケットやフレアのイージーパンツなど、ブレのない世界観を発信したコレクションともなった今世紀一の最も勢いのある有力ブランドとなっています。
MISBHVの創設者兼女性デザイナーNatalia Maczek(ナタリア・マクゼック)とは?
彼女のファッションデザイン性はレディースからメンズ迄、性別関係なく人が魅了されるアイテムをこれまで数多く作り上げてきました。創設前当初はスケーター・アーティスト・モデルなどといった友人の為だけにDIYのTシャツラインだけを製作していましたが、自他共にそのビジョンと可能性を本格的にファッション業界へと挑戦した方がいいという後押しの下、当ブランド MISBHVを立ち上げる事となりました。
メンズラインでは生地感にとてもこだわったデザインとなっており、主にMADE IN ITALYで生地の厳選とパターンを始め、製作に関わるもの全てはイタリアにて作業されています。
彼女自身が語るブランドのテーマは「反体制的、そして強い独立性、ありのままであること」をコンセプトとしており、70〜80年代の音楽やスケート、映画など、様々なカルチャーをデザインソースとしたアートワークやパッチワーク等が大胆にも載っており、そのパンチラインの高いデザインが特徴となっています。
また、2016年にはニューヨークファッションウィークにも参加するなど、シーズンを追うごとに活動の幅が増してきています。
そんな日本国内には狭く濃く浸透し始めたMISBHV、先立った名のあるファッションアイコンやインフルエンサー達は既に手に入れています。是非今後抑えておくべきブランドとして注目してみて下さい。