メンズファッションブランドの絶対王者「Paul Smith(ポール・スミス)

「名のある世界ブランドを頭の中で幾つか思い浮かべてみてください」

そう言われると先ず出てくるのは「シャネル、ヴィトン、バーバリー、サンローラン」等何個か直ぐに想像がつくのではないでしょうか。

それぞれのブランドには異なる魅力が十人十色あり、その歴史とブランド背景も千差万別です。

どこのブランドがNo.1なのか、それを決めるには余りに不毛であり無謀なものですが絶対的王者として君臨するブランドは必ず存在します。

今回は歴史の国イギリスが太古から生み出す手加減なしのクラシックブランド「Paul Smith(ポール・スミス)」についてご紹介をしていきたいと思います。

メンズファッションブランドの絶対王者「Paul Smith(ポール・スミス)」とは?そのブランド歴史実は知ってた?

英国の伝統的なスタイルに独特のウィットやスパイスを加えたコレクションに人気を博し、今や世界各国のショップからブティック迄へと展開し高級ブランドとしてもその地位を確立した「Paul Smith(ポール・スミス以下表記)」

日本国内では、そのアパレルラインは去ることながら財布やバッグ、ビジネスシーンでも活用出来るスーツやネクタイ迄もが人気アイテムとして取り扱われていますが、ポール・スミスがどの様に誕生し、誰がデザインの要となったのかと、いわゆるブランドの歴史について迄知っている方は多数いるのでしょうか。

創設者はブランド名でもある、「ポール・スミス」が設立した世界的ブランド。
彼は1946年にイギリスのノッティンガムに生まれ、15歳の時には学校を自主退学してプロレーサーになるという夢を抱き日々絶え間ない血臭い練習と努力を費やすも不慮の事故に遭い重傷を負いレーサーとしての道を断念します。

退院後は進路を断たれて成す術もなく、途方に暮れた挙句、毎晩パブ(日本でいうバー)へと出入りをしますが、思わぬことに彼はここで新たな人生のスタートを切る様な出会いを果たします。

というのも、そこはアートスクールの学生達が屯としていた店であり、連日通うポールは次第に彼等と仲良くなっていき、気づけば彼自身もアートに心を奪われていきました。そこでアートに関わる様々な仕事の仲介役を自分の仕事にすることを17歳の時に決意します。

仕事としては当時、中々軌道に乗せることも難しかったものの、シャツ製造工場を探しそこで生産業に関わっていき、次第にアートに対する思いが膨らみファッションへと情熱を掲げていく事となっていきました。

そんな中月日は経ち、1970年の彼が24歳と成った時に「自分自身のブランドを持ちたい」という思いが高まり、半ば強引にポール・スミスの全身ともなるブランド「Paul Smith Remited(ポール・スミスリミテッド)を設立します。

店舗は自身の生まれ育った町ノッティンガムに構え、その後4年間で専門的なデザインワークやビジネスについて、実際の仕事の中から学び、ロンドンのファッション業界でその仕事ぶりが噂される程の実力へとなりました。1976年には初めて自身のコレクション・ショーを開き、翌年からは毎年パリで展示会を開くほどになっていきます。

その後1979年、彼が33歳の時に念願だった「ロンドンの市内にショップをオープンする」という大業を果たし、もともと野菜市場だったコベントガーデンの廃墟に目を付け当時資金力のなかったポールはお金を借り、そこのオーナーを熱心に説得し最終的には根勝ちし安く土地を譲ってもらいました。

遂には夢であったロンドンのショップオープンも果たし、ノッティンガム店とロンドン店でのビジネスも大成功を収め、コベントガーデンのショップは10年で4店が並ぶ店に成長しました。また、ロンドンのみならず、ニューヨークやパリ、東京など世界中に店を次々にオープンさせて大成功し、現在に至ります。
こうした実績は国家に大きく寄与した事と評価され、2000年にはエリザベス女王からデザインの勲功により、ナイト爵位(SIR) の称号を授与されました。

「Paul Smith(ポール・スミス)」が魅せる伝統を残した新たなメンズルックコレクションの数々

ポール・スミスにはメンズ、ウィメンズ、子供服など数多くのラインが存在しています。その中でもメンズを対象にしたコレクションやラインが非常に日本国内でも人気を誇っており、 メインラインではパリコレクション、ウィメンズラインについては毎年ロンドンコレクションにて全シーズン発表がされます。

両者ライン共イタリア製が多いなか、精密な縫製などは日本にて制作されている物もあります。

また、他にはPaul Smith COLLECTIONでは日本限定のメンズのプレステージラインがあり、ハイクオリティは勿論のこと、ハンドメイドフィーリング、アーティスティックフィーリングの3つのコンセプトにのせたラグジュアリーなメンズウェアを同じく展開しており日本での縫製が中心となった「THE MADE IN JAPAN OF Paul Smith」となっています。

今後も日本国内を中心とした制作を考えていると公式にてアナウンスがされている「Paul Smith(ポール・スミス)」

世界的ブランドである彼等がこれほどまで日本と親密な関係となっている今、次に出る日本限定のアイテムには注目せざるおえないと言えるでしょう。