国内モードブランドの鬼神「CHRISTIAN DADA(クリスチャンダダ)」

欧州から始まったジャンル「モード」は瞬く間にそのスタイリッシュなルックから世界へと流行し、欧米へと渡りアジアへと浸透、日本も勿論のこと、その影響力と斬新なスタイルに魅了されました。

これまでは、どうしても流行は日本国内からではなく、海を渡ったファッション大国からのものが多かったものの、今や日本ファッションブランドも存分に流行を発信できる世界都市「Tokyo」を舞台に数多くのファッションブランドが誕生しています。

そんな中、一際妖しく光る日本モードファッション切手のブランド「CHRISTIAN DADA(クリスチャンダダ)」についてご紹介していきたいと思います。

日本国内一、今最も世界のモードシーンへと影響力を持つ新鋭若手ブランド「CHRISTIAN DADA(クリスチャンダダ)」とは?

「CHRISTIAN DADA(クリスチャンダダ以下表記)」は、2010年にデザイナーの森川マサノリが設立した日本のドメスティックブランドです。2011年から2012年秋冬の東京コレクションでランウェイデビューを飾るという、デビュー当時から華々しいスタートを切ったのは大きなニュースとなりました。

デザイナー兼創設者でもある森川は、「アドレッセンス性を持ったプロダクトアウト(アドレッセンスは思春期という意味)」というブランドテーマを掲げており、今や東京をはじめとし大阪、名古屋までと数多くの取り扱い店舗を展開、ストリートに生きる多くの若者からそのデザイン性と頑固とした反発精神のスタイルが定評を呼び、今や絶大な人気を集めています。

特徴としては、ブラックをベースにしたエッジの効くデザインと、モードベースですが時よりストリートやロックといったテイストも含み、個性的なルック展開をしています。

またブランド実績としても、あのレディー・ガガのツアー衣装担当として、初めてArmani(アルマーニ)以外で選ばれたブランドとしても呼ばれ、その確かなセンスは名だたるアーティストとファッション業界の重鎮達も認めるほど。

クリスチャンダダの名前の由来にはそのブランド精神が深く根付き意味しており、「CHRISTIAN」という名前はユダヤ人の象徴的な名前であり、そこにダダイムズという「破壊」を意味する言葉の省略形「ダダ」を皮肉にも入れ、世界的にブランド名が知られ始めた頃に人々へ「挑戦的な姿勢を感じさせれる名前となる」という思想のもと付けられたと言われています。

また既に森川の思惑通り、その名は世界へと浸透しており、イタリアやアメリカなど欧米で約10件の新規取引先を開拓。

クリスチャンダダは日本発祥の世界的メンズファッションブランドとして世界に踏み出し、2016年には直営店を南青山に移転、同時にシンガポールでもショップをオープンしました。

CHRISTIAN DADAのことを愛してやまない人達は「ダダラー」と呼ばれ、基本的にコーディネートを全てダダ一式でキメているのが特徴的です。そんなダダラーも、世界の若者達を中心にじわじわと国外でも増えてきており、現在日本でのクリスチャンダダの取扱は直営店と東京の「Candy」大阪「クレオパトラ」「ファン」、福岡の「アンカー」などといった有名セクトショップとなっています。

「CHRISTIAN DADA(クリスチャンダダ)」を生み出したデザイナー、森川マサノリとは?

森川は1984年に生まれ、祖父が刺繍屋を営むファッション一家の息子として育っていきます。彼がファッションに興味を持ち始めたのは早くも中学生の頃であり、高校生になってからは自分で服のリメイクを開始しています。

高校卒業後、将来のキャリア構築を改めて考え直し、自分の一番興味のあった「ファッション」に携わる職業に将来就きたいと考え、大阪の服飾専門学校に進み、卒業後はイギリスへ渡ります。

現地ではパリコレにも参加していた「シャルル・アナスタス」でアシスタントとして活動し、帰国後は友人とファッションブランド「リブレゾン(LIVRAISON)」を設立するものの2009年に当ブランドを脱退。

2010年、2010A/Wシーズンより遂に自身のファッションブランド「CHRISTIAN DADA」をスタートさせました。

その後彼はファッションデザイナーとしても、ブランド創設者としても日本人初の様々な偉業を果たし現在のクリスチャンダダをここまで持ってきました。

日本には「Yohji Yamamoto」や「Y’s」「Y-3」から始まり「ISSEY MIYAKE」等世界的にも人気を誇るファッションブランドを持ちます。
近隣アジア諸国では成し得ることが出来なかった偉業を果たす今、今後必ず日本ファッションシーンを牽引するであろう「CHRISTIAN DADA」

今後の彼等の動向とコレクション展開には目が離せません。