その美しさに永久保存として美術館に収められた程のバッグブランドとは一体
「VALEXTRA(ヴァレクストラ以下表記)」はミラノを拠点とするレザーグッズのブランドであり、ブランド名の由来はイタリア語でスーツケースを意味する「valigia」と「extra」の造語であるとされています。
また現在はニューヨーク近代美術館(MOMA)に永久展示されるバッグ「PREMIER」をはじめ、名品バッグを数多く輩出してきた実力派ブランドであると言えるでしょう。
その実績は確かなものであり、ブランド自体は1937年にジョヴァンニ・フォンタナによって設立されたとされています。
当時はエキゾチックスキンを使ったラゲージやハンドバッグを展開し、1954年にはオーバーナイト・ブリーフケースの最初のモデル「24ore」がコンパッソ・ドーロ賞を受賞。
1940から70年代にかけてグレース・ケリーやジャッキー・O・ケネディなど名だたるセレブリティや富裕層に好まれヴァレクストラは発展する事となりました。
1980年代から2000年までにかけてはヴァレクストラはカルティエ、ダンヒル、アルマーニのレザーグッズを手掛ける事となり、2005年には銀座に旗艦店をオープンし国内でも大きな話題を呼ぶこととなります。
そんなヴァレクストラは現在もミラノを拠点として主にレザーグッズを展開しており、革製品のラインナップは勿論のこと財布やベルトなども製造しているとされています。
現在は全ての製品が高品質且つシンプルを追求したものでありイタリア最高峰のブランドといわれるヴァレクストラはブランドの王様と言われているエルメスの名を借り「イタリアのエルメス」と賞賛さているほど。
ヴァレクストラは「本当に良いと思った人だけに買ってもらいたい」というブランド運営スタイルを掲げており、大規模な広告戦略は行わないことでも有名。その為か高級志向の知る人ぞ知るブランドという立ち位置であると言われています。
また、デザインの特徴は製品のシンプルさにあると言えるでしょう。
素材と形に究極にフォーカスしたのがヴァレクストラでありその洗練されたデザインがブランドの特徴となっています。
完璧を追求したカッティングで真のラグジュアリーとは何かを体現しており、表からみてヴァレクストラだとわかるようなロゴやデザインは一切使わず、誰でもわかりやすい箇所は唯一あり、それは財布であれば開いたところにあるカードポケットのデザイン。
カードポケットがV字にカットされており、これを見てヴァレクストラであると認識する人が多いです。
カードポケットをV字にカットすることで取り出しやすくなり機能的にもデザイン的にも一役買っていると言えます。その他には素材にもこだわりを持ち、手触りのよい最上級の革を使用していることで有名です。
ヴァレクストラはオーダーメイドの達人として顧客のどんなリクエストにも対応しており、豊富なレザーコレクションと豊富なカラーパレットの中から希望する製品を作りあげれるその魅力は「世界に一つ自分だけのヴァレクストラを持つ」事が出来るというのも一つでしょう。
「VALEXTRA」の魅力が詰まった豊富なアイテムライン
「VALEXTRA(ヴァレクストラ以下表記)」は革製品のブランドであり元々は馬具からスタートしたとも言われています。
現在の商品ラインナップは、バッグ、財布、名刺入れ、マルチケースやキーケース、ブックカバー、眼鏡ケースなどの革小物、アクセサリーとしてブレスレット、モバイルアクセサリーとしてiPhoneのタブレットケース、ペットアクセサリー、そしてトラベルと分類されており、ネームタグやトラベルバッグ、トラベルオーガナイザーも人気を博しています。
またペットアクセサリーには首輪だけでなくエチケットバッグホルダーも含まれており、オーダーメイドに応えるという魅力を活かし、イニシャルの刻印も行っています。
それぞれレディースからメンズと展開し、革やカラーを選んで自分だけのオリジナル製品を依頼することも可能です。
日本国内ではヴァレクストラは2013年の4月に東京ミッドタウンにフラッグショップをオープンしました。
その後東京に6店舗、愛知に3店舗、そして大阪に1店舗で百貨店を中心に10店舗を展開しており、現在は東京ミッドタウン店をリニューアルオープンした2017年にこれを記念して京都の着物を使ったバッグ「ISIDE KIMONO BAG」を発売。これはヴァレクストラのアイコンバッグISIDEの日本バージョンであり価格は53万5000円から61万円となっています。
日本限定商品でサイズはマイクロ、ミニ、ミディアムの3型を展開しておりカラーはブラック、ブルー、オレンジの3色をラインナップ。リニューアルした店舗はVIPルームを設置しているほかウィンドウには細長い真鍮で作られた什器をディスプレイし製品が引き立つ演出をしています。