ハイブランドの大役を果たしたデザイナーが生み出したブランド「TOM FORD」

数多くの世界的有名ファッションブランドが存在する今、ブランド毎に多彩な魅力がありお気に入りのファッションブランドの一つや二つは有るのではないでしょうか。

今回は、そんなハイブランドの経験を経て自身のファッションブランドを立ち上げた「TOM FORD」についてご紹介をしていきたいと思います。

GUCCIとYVES SAINT LAURENTのクリエイティブディレクターを遂げた「TOM FORD」

「TOM FORD(トムフォード以下表記)」とは、GUCCIとYVES SAINT LAURENTでクリエイティブ・ディレクターを務めたトム・フォードが2005年に設立した自社ブランドです。またその奇抜なデザインよりも素材や裁縫にこだわりを入れており仕立てているのが特徴的です。

彼はデザインスタジオでの下積みを経た後グッチのクリエイティブディレクターを務め、2005年に自身の名を冠したブランド「トム フォード」をドメニコ・デソーレとともに立ち上げました。

2011年では春夏コレクションよりレディースウェアを発表し彼の高い美意識が反映されたグラマラスなコスメティック「トムフォード ビューティー」も展開する事となります。

また、クールでセクシー且つスタイリッシュなムードで世界中を今でも魅了し続けており、化粧品とアイウェアはそれぞれエスティーローダーとマルコリンが製造を請け負っています。

トムフォードは「力強く、タフでしかもセクシーであるべき」というブランドコンセプトを置き、レディースメンズ関係なく化粧品やアイウェアのみではなくアクセサリーなどの様々なジャンルも手掛けています。

そんな様々な商品を手掛けているトムフォードですが、特に人気のあるものがサングラスと眼鏡であるといえるでしょう。最近となって眼鏡がヒットした理由としては、自身が初めて映画の監督をした際に俳優の「コリン・ファース」が着用していたことからになるとされています。

また、クラシックとモダンが融合されているスタイリッシュなデザインには魅力を感じているファンが多く、コリン・フォースの他にもトムフォードの眼鏡を愛用している芸能人はとても多いのが事実です。

他にはハリウッドセレブのブラッド・ピットやジョニー・デップも顧客としての顔を持ち、日本であれば俳優の伊勢谷友介、アーティストの福山雅治や今市隆二なども愛用しています。

また眼鏡だけではなくサングラスも人気であり、眼鏡を愛用しているブラッド・ピットや、元サッカー日本代表の中田英寿や、インスタグラムで日本海外ともにとても人気のある日本タレントでモデルのローラも眼鏡、サングラス共に愛用しています。また紫外線予防のためにつけるサングラスに関しては海外セレブの女性に人気があります。

他にはレディー・ガガやアンジェリーナ・ジョリーなども愛用していると言われています。

また人気のある商品は眼鏡やサングラスだけではなく、映画「007/慰めの報酬」から007シリーズはトムフォードのスーツを使用していることから人気が高くなりました。

その後はこれを機に「ジェームズ・ボンド カプセルコレクション」を発売しラグジュアリーであり且つスタイリッシュなデザインのものが多く話題を生みました。

「TOM FORD」が歩んできた沿革と歴史

創立者兼デザイナーであるトムフォードはテキサス州オースティン出身であり1962年に生まれました。

彼は10代をニューメキシコ州サンタ・フェで過ごし、ニューヨーク大学で美術史を学ぶ事となります。

当時は俳優を志し、俳優業での活躍を多く積む事となります。しかしその俳優業を行っている傍ら、アートやファッションに興味を持ちはじめニューヨーク大での在学期間1年ではNYのパーソンズにへと編入。

そこからは86年まで建築を学び、新しいことを経験し学んだことによりファッション業界への興味がより強くなる事となりました。その後はファッション業界で働きたいとも考えるようになり、キャシー・ハードウィックのデザインスタジオ、ペリーエリスを経て、デザインディレクターとなります。

その後トム フォードがクリエイティブディレクターになってから10年後には、売り上げを10倍以上にも増加させ、このエピソードは今でもファッションブランド界の中でも伝説として語られて、後にこの復活劇は「トム・フォード シンドローム」と呼ばれる事となります。

2000年以降にはイヴ・サンローランの買収に伴ってサンローランのプレタポルテ部門でリヴ・ゴーシュのクリエイティブディレクターをも兼任しました、それほど彼が優秀であったとされます。

1995年にはVH-1のファッションズ・フューチャー・ベスト・ニュー・デザイナー賞、 翌年メンズウェア・アンド・ウィメンズウェア・デザイナー・オブ・ジ・イヤー、 1999年にはウィメンズ・デザイナー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、2000年以降はグッチのクリエイティブを統括しながらイヴ・サンローランおよびグッチグループ全体のクリエイティブ・ディレクターを兼務する事となりました。