フランス人気ブランドCHLOEのディフュージョンブランド「SEE BY CHLOE」

「SEE BY CHLOÉ」という高級ブランドCHLOEの二番手ライン

「SEE BY CHLOÉ(シーバイクロエ以下表記)」とは2001年にフランスの人気ラグジュアリーブランド、CHLOÉ(クロエ以下表記)のディフュージョンラインとして展開をスタートたものであり、クロエのフェミニンなデザイン性を引き継ぎつつより若者向けのカジュアルでリーズナブルなラインとなっています。

ファーストラインのクロエ同様、ウィメンズウェア、バッグ、シューズ、アクセサリーと幅広く展開がされておりキュートでガーリーなデザインが特徴的であり、レースやボタン、ファブリックなどの繊細なディティールが魅力と言えるでしょう。

また安価な値段設定もあり20代の若いファッションラバーを中心に高い人気を誇っており、2015年秋冬コレクションに掲げるテーマは以下でブランドのエッセンスが集約されています。

「多彩で、恋をしていて、エネルギッシュで、ナチュラルで、センチメンタルで、モダンで、好奇心旺盛で、シニカルで、スリーピーで、アーティスティックで、優柔不断で、気前が良くて、楽しくて、ロマンティック」

これはクロエの人間らしさを踏襲しつつもさらにミステリアスであり、シーズン毎に遊び心のあるデザインを発表しているとされておりクレア・ワイト・ケラーによる2017年秋コレクションは自然を愛する強く自立した女性像を描いていると言えるでしょう。

カラーパレットは、マスタード、ブリックレッド、オークルといった秋らしい色合いにダスティブルーやラベンダー、アプリコットなどを重ねた柔らかなトーンが魅力的でしょう。

またクロエは1952年にマダム・ギャビー・アギヨンが創業したブランドであり、ブランド名はロンゴスの古代小説「ダフニスとクロエにまつわる牧人風のレスボスの物語」を原作としたバレエ音楽「ダフニスとクロエ」から引用したもので、女性の嗜好を巧みに表現したデザインで、ジャックリーン・ケネディ、ブリジット・バルドー、マリア・カラスといった各界の著名人が愛用していたことで知られる事となりました。

オートクチュールに近いプレタポルテ(高級既製服)を生み出しました。また1956年にはパリのアーティストが集う場所でもあったカフェ・ド・フロールにて初コレクションが発表されました。

その他1970年にはコロネット商会とライセンス契約を締結し国内展開、香水事業を開始。フレグランスが大流行する事となり、1985年にはスイスの高級ラグジュアリーグループ「リッチモント」の買収によりリシュモングループ傘下となりました。

また2001年ではフィービー・ファイロをクリエイティブディレクターに起用したことを機に秋冬コレクションからシーバイクロエが誕生したとされ、アクセサリーやスイムウェアといった新しいカテゴリーの取扱いを始めたと言われています。

これまでラグジュアリーでアンニュイなラインを展開してきたが、フィビー・ファイロに代わってからナチュラルなテイストが強まったとされており、2002年にはクロエ50周年を迎えました。

その後2006年にはクロエ青山店オープンし2008-2009年秋冬より「シーバイクロエ」のバッグラインがスタート。

2014年ではメゾンの創設者ギャビー・アギヨンが数々の伝説とともに死去。2015年秋冬よりクリエイティブ・ディレクターのクレア・ワイト・ケラーのディレクションのもとリブランディングを行いました。

新しいロゴカラーでカメラマンにマッティオ・モンタナーリを起用したポートレートシリーズを発表。それに合わせて東京でも期間限定ストアを展開し、また同年にはクロエのDNAを受け継ぐアイコニックな新作バッグ「ペイジ」も登場、新しいブランド像を打ち出しました。

その後2013年にはシーバイクロエにフレグランスがデビューし日本での発売を皮切りに全世界にリリースされ2015年7月よりブランド表記を「シーバイクロエ(See By Chloé)」に変更されました。

「SEE BY CHLOÉ」の人気アイテムシリーズ

「SEE BY CHLOÉ(シーバイクロエ以下表記)」の2WAYバッグやリュックサックが定番の「ジョイライダー」は、シーズン毎にチャームが変わっています。2017年春夏コレクションは星型のチャームデザインされ、ボリュームたっぷりのタッセルが目を引く「ヴィッキー」、バッグの他に財布もラインナップされていると言えるでしょう。
またバッグはバケツ型のデザインが多く、収納力も抜群。小ぶりで可愛らしい「ネリー」、小さな見た目に反して収納力が高いとされ外側にポケットが付いているのが特徴的。
また楕円のゆるいフォルムが愛らしい「ブルーベル」は高級感あふれる革を使用した特徴的なデザインの「チェリー」等、クシュクシュした素材感の「ダミア」もジョイライダー同様シーズン毎に異なるチャームがついており、トートバッグ型の「アンディ」も人気を博しています。2017秋コレクションでは「オルガ」がミニサイズのレザーバッグパックに「ルイス」がチェーン付きのミニクラッチへとアップデートされました。