フレンチカジュアルの定番ブランド「PETIT BATEAU」

フランス発祥のカジュアル系ブランド「PETIT BATEAU」

「PETIT BATEAU(プチバトー以下表記)」とはベビーから大人まで楽しめる着心地をテーマにしたファッションブランドであり、プチバトーは小さな船という意味で由来はシャンソンの歌詞からとされています。

また1937年のパリ博覧会でプチバトーのショーツ「プチ・キュロット」がグランプリを獲得し、1970年にはプチバトーのアイコンでもあるミラレが誕生しました。ミラレはフランス語で千の縞を意味し、色の違う糸で1メートル中に1000本のストライプを編み込むことで丈夫で繊細な模様を実現しました。

また1978年には第1号店となるブティックをフランスにオープンし、1997年にはプチバトージャパンが設立。

2008年には日本におけるフラッグシップショップとして表参道店がオープン。2010年にはツモリチサトとコラボレーションコレクションを発表し、2013年秋冬シーズンよりレディース、メンズコレクションのアーティスティックディレクターにメゾンキツネを迎えたました。

2015年ではイギリスのジョージ王子が一歳の誕生日にプチバトーのオーバーオールを着用し、写真公開から1日も経たないうちにこの商品は完売し大きな話題となりました。

またプチバトーはフランスを代表するアパレルブランドであり、肌触りの良い素材と着やすいデザインを原点に乳幼児や子供向けのコレクションを製作。やがてコレクションの幅は広がり、メンズウェアやレディースウェアを手掛けることとなりました。

他にはシンプルで飽きのこない日常着を提案しているプチバトーだが、その対極である豪華絢爛で非日常的なデザインをしているクリスチャン・ラクロワとコラボレーションアイテムを発表したことがあります。

このような外部デザイナーによってデザインされたアイテムはカプセルコレクションと呼ばれ、プチバトーに新たなテイストをもたらしており、プチバトーはイエール国際モード&写真フェスティバルと提携しているためグランプリ受賞者はプチバトーとのコラボレーションが約束されています。

プチバトーのデザイン性の特徴といえばやはり素材がもたらす肌触りの良さでしょう。

製品作りの工程ではコットンを紡ぎ直すことから始まり、編み上げた生地を染めた後、製品のデザインに合わせて生地を裁断していくと言えます。

またこの工程は熟練した職人により作業が進められ、収縮性があり柔らかな手触りの製品が完成され、プチバトーは着やすさと動きやすさを兼ね備えたデザインになっています。
また新生児や子供が着用するため、襟ぐりは大きく開く「USスリーブ」を採用、肌に触れた時に違和感がないように縫い目は平らになっています。

新生児用ウェアの素材は世界的な統一システムであるエコテックス規格の認証を受けた素材を使用され、エコテックス規格は衣類や有害物質の影響をなくすことを目的に定められた規格であり、認証ラベルがついた商品は安全性が認められたことになりました。プチバトーでは新生児用アイテムの他にも子供向けのパジャマやアンダーウェアもこの規格の対象商品となっています。

「PETIT BATEAU」のパリジェンヌを魅了し続けるブランド姿勢

「PETIT BATEAU(プチバトー以下表記)」の代表的な商品「マリニエール」は、フレンチカジュアルの定番であるボーダーを使用したシリーズ。

プチバトーのボーダーシリーズは線の細さによって種類が分かれており、マリニエールはその中の一つです。また極細のボーダーである「ミラレ」は、1970年代に誕生した素材でありミラレはフランス語で千の縞という意味でしょう。

線が細かいことから遠目では無地に見えることがあり、1mの生地に対して千本の線を編み上げているため丈夫な素材になっています。

またプチバトーには、新生児、ベビー、キッズのコレクションの他、レディースとメンズ、水着のコレクションがあり、アンダーウェアやTシャツ、カットソー他にヨットパーカーやパジャマといったラインナップが揃っており且つ、新生児向けのアイテムではギフト用に名前を刺繍してくれるサービスが受けられます。

また日本でプチバトーの輸入と販売を行っているのは1997年に設立された株式会社プチバトージャパンであると言われています。

ブティックがオープンしたのは2008年とされており、国内向けのオンラインショップが始まったのは2004年でありそれ以前はプチバトーの商品は海外アパレルを取り扱うセレクトショップに置かれていました。日本におけるプチバトーの旗艦店は表参道にあり3つのフロアでプチバトーの製品を販売されています。

日本に関連した活動では、2015年にパリ在住の日本人デザイナーである松重健太とコラボアイテムを発売しており、このアイテムは日本だけでなくフランスでも販売されました。そして2017年にはイエール国際モード&写真フェスティバルのグランプリを受賞した富永航とのコラボレーションアイテムを販売し大きな話題を呼びました。