日本人がファッションの真骨頂パリへと挑戦する「MAISON KITSUNE」

日本人建築家黒木理也が挑戦するファッションブランド「MAISON KITSUNÉ」

「MAISON KITSUNÉ(メゾンキツネ以下表記)」とは、2002年にDaft Punkのマネージャーであったジルダ・ロアエックと建築家の黒木理也がパリにてKITSUNE(キツネ)を設立。

設立当初からファッションブランドを始め、音楽レーベルやアートなどフランスを拠点として活動し世界的にも高い評価を得ている集団であると言われています。

またジルダ・ロエアックと黒木理也が日本へ旅行したことをきっかけに、二人が持つ情熱が一つとなり音楽・ファッションの融合したユニークなブランドがスタートしました。その後はフランスを拠点にウェアの制作から「KITSUNE」としての活動をスタートしました。

「KITSUNE」は、多数の顔を持ち様々な変化を見せる日本で古くから伝えられている神様でもある「狐」を意味し、ブランドのコンセプトを象徴した名前でもあるとされています。

当初はスウェットを手掛けアー・ペー・セー(A.P.C.)の店舗で取り扱われるようになり、これがきっかけで一躍注目を集めることとなりました。また、2002年には音楽レーベルをスタートしレーベルとしてテイ・トーワ(TEI TOWA)、カザルス(Cazals)、アダム・スカイ(Adam Sky)、デジタリズム(Digitalism)な様々なミュージシャンを手がけているとされています。

その後「KITSUNE MIDNIGHT」など有名アーティストが参加するコンピレーション・アルバムが大ヒット。ディスコ・パンク、フレンチ・エレクトロのムーブメントを巻き起こしており数々の新人の発掘も行っています。またファッションやアートと融合させるなど、業界の垣根を越えた様々な取り組みをみせています。

ブランドとしては2001年に設立され、2002年には音楽レーベルをスタートさせた「KITSUNE」、2005年には初となるコレクションをパリで発表し2008年3月には活動本拠地であるパリ1区のパレロワイヤルに初の直営店となる路面店をオープンしました。

また2011年秋冬シーズンよりファッションブランドと音楽レーベルの活動を分け、ブランド名も「MAISON KITSUNÉ(メゾン キツネ)」と一新し、マサヤがファッションブランドのディレクター、ジルダが音楽レーベルのディレクターとしてそれぞれの活動をスタート。同時にレディースのコレクションを本格的にスタートさせ2012年にはアメリカ・NYに直営店をオープン。

アメリカでの展開に本格的に着手する事となり、また時を同じくして創設者のジルダ・ロアエックがプチバトー(PETIT BATEAU)のメンズ・レディース両ラインのアーティスティック・ディレクターに就任しており、2013年には日本にも進出しメゾンキツネジャパンを設立・展開しています。

この年、ファッションや音楽だけでなく新たなコンセプトとして、デイリーな空間を提供する『Cafe Kitsune』を加えるとして、東京とパリに店舗を展開しました。

あとは2016年にはストライプインターナショナルとパートナーシップ契約を締結し世界300カ所以上のショップにて商品の取引がありパリに4店舗、ニューヨーク・東京には2店舗、香港に1店舗路面店を構えるなど成長を見せています。

「MAISON KITSUNÉ」が展開する日本でのブランド運営

「MAISON KITSUNÉ(メゾンキツネ以下表記)」は2013年2月14日に 東京・南青山に日本初となるフラッグシップショップ2店を同時にオープンさせました。

同年2月にジュンと合弁会社メゾン キツネ ジャパンを設立し、全ラインを集約した両店舗を拠点に日本展開を加速させました。直営店は伝統的な日本家屋から着想を得たという店舗デザインや「スレイヤー」社のマシンを導入し、本格的なコーヒーを提供する「Cafe Kitsune」も併設し注目を集め、ショップの内外装のデザインは建築関係出身である黒木理也が監修し畳が埋め込まれたベンチや寄木細工の床、和室をイメージしたフィッティングルームなど和を感じさせる造りになっています。

また「Cafe Kitsune」では市松模様の敷石や竹垣を配するなど純和風なエントランスで迎え、家紋がデザインされた壁紙に木彫りのお稲荷さんなどが飾られ、伝統的な和という言葉がぴったりと当てはまる内装になっています。

そのモダンでありながらインターナショナルな雰囲気を併せ持ち、KITSUNÉの世界観、ゆったりと流れる時間を感じとることができる空間で上質なコーヒーを楽しむことができる造りになっており、Cafe KitsuneリニューアルオープンするとKITSUNÉらしいエスプレッソを味わえるようBOSCO社製レバーマシンを導入、熟練のバリスタがいれたエスプレッソを味わえると言われています。

ブランドのコンセプトでもあるニュークラシックなエスプレッソを提供してくれており同年には新たな音楽イベントとして「Kitsune Afterwork」が日本に初上陸。その名の通り「仕事終わりに立ち寄れる」をコンセプトに、MAISON KITSUNÉお馴染みの音楽イベント「KITSUNE CLUB NIGHT」とは違った雰囲気のイベントを開催しました。