これ迄数多くのアーティストを輩出してきたアメリカ。
その中でもグラミー賞という栄光を掴み取れる者は限られており、世界中のアーティスト達が目指す最高峰の地位でもある為その倍率は私達には計り知れないものでしょう。
今回はそんな音楽の最高峰「グラミー賞」という名の栄光を掴み取り、ミュージックシーンのみに限らずファッションシーン迄へも絶大な影響を与え続けているアーティスト「Pharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)」についてご紹介をしていきたいと思います。
ファッションデザイナー ?音楽プロデューサー?Pharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)とは誰?
真の親日家としても有名なPharrell Williams(ファレル・ウィリアムス以下表記)ですが、先ずは彼の経歴を少し覗いてみましょう。
ファレル・ウィリアムスは、アメリカ合衆国バージニア州バージニアビーチ出身の男性音楽プロデューサーであり、歌手、MC、ファッションデザイナー等マルチに活動をするマルチクリエイターです。
ニックネームは、単にファーストネームを引っ張ったファレルと呼ばれ様々な業界人から愛されています。彼のプロデュースチームのザ・ネプチューンズや音楽グループN*E*R*Dは、1990年代末から現在に至るまで様々なアーティストの楽曲プロデュースやフィーチャリング・コラボレーション、自身のソロ活動により数々のヒット曲を生み出しており、2014年時点でグラミー賞に24回ノミネート、うち7回受賞を果たしているという、これ迄のアメリカポップミュージックを牽引してきたアーティストとして国内では尊敬されています。
そんな彼も人並み程度の下積み時代は過ごしており、デビュー前には自作レコーディングテープの録音の為頻繁に地元のスタジオに出入りしていた頃、ニュージャックスウィングの大御所テディー・ライリーの目にとまり、プロデュースのいろはを学びます。
その後1990年代に入ると、少年の頃から友人だったチャド・ヒューゴと共にプロデューサーグループであるThe Neptunes(ザ・ネプチューンズ)を結成し1997年には、ネプチューンズはN.O.R.E.の「Superthug(スーパーサグ)」をプロデュース、全米チャートBillboard Hot 100の36位に彼らを送り込みました。この曲の独特の音楽性は「ネプチューンズ・サウンド」と呼ばれ、ここからファレルとチャドの2人は世界から注目を浴びるようになっていきました。
その後、ネプチューンズ・サウンドはヒップホップシーンを席巻、多くのヒット曲を生み出し1990年代末から2000年代初頭にかけてポップミュージックの世界を一変させる事となっていきます。
2001年、ネプチューンズがプロデュースしたあのブリトニー・スピアーズの「I’m a Slave 4 U(アイム・ア・スレイヴ・フォー・ユー)」が世界各国で好調なセールスを記録し、ネプチューンズにとって初めての世界的ヒット曲となる快挙を成し得ました。
同年、ネプチューンズの2人に友人のシェルドン・ヘイリー(Shay Haley)を加えた音楽グループN*E*R*D(ナード)を結成し、1stアルバム『イン・サーチ・オブ(In Search Of)』をリリース後、2003年にはザ・ネプチューンズ名義のアルバム『The Neptunes Present… Clones』をリリースし全米1位を記録、2004年にはネプチューンズは第46回グラミー賞で最優秀プロデューサー賞(ノンクラシカル)と最優秀ポップ・ボーカル・アルバム賞「Justified(ジャスティン・ティンバーレイク)」を受賞等、そのミュージシャンとしての実力は文句なしの一流として世界中が認めています。
ファレルが世界を魅了し続ける「ファッションのいろは」とは
そんな公私共に認める「世界的ビッグアーティスト」の彼ですが、その彼独自のファッションには他のアーティストとは一線をかす、一貫したハイファションセンスに定評があります。
ファレル自身のアイコンとも言える、いつも被っているマウンテンハットはVivienne Westwood(ヴィヴィアンウエストウッド)のロンドン限定「Worls End」のアイテムを着用、その後は彼のミュージックファンから他ファッションラバー達にまでも影響を与え、Vivienne Westwoodの1983年に出したパイレーツコレクション以降の大人気アイテム迄へとそのスタイリングで経済効果を発揮!
ファレルの人気曲とでも呼び声の高い「HAPPY」のMV時に着用を多くしていたこともあり、一部のファン達には「ハッピーハット」とも呼ばれ、彼自身の飾らない人柄と似たように当アイテムも愛され続けています。
彼自身がファッションを好きであった様に、数々なブランドは彼のスタイリングを好きになるのは必然かの様に、ファレル自身はこれ迄沢山のブランドとのコラボレーションを実現しています。代表作としては、RUN DMCの時代からHIP HOPカルチャーをアーティストと共に作ってきた「アディダス」とのコラボレーションを成し遂げ、そのエッジィの効いたデザイン性から、当初は勿論の事今なお高値で取引されています。
ファレルは「ミュージシャン」という枠組みには当てはめれない、マルチの才能を持った本当のアーティストと言えるでしょう。
彼の手がけるこれからのブランドコラボレーション等も是非目が外せません。