世界のPRADAの孫娘ミウッチャ・プラダが創設したファッションブランド「MIU MIU」
「MIU MIU(ミュウミュウ以下表記)」とは1993年にミウッチャ・プラダによりローンチしたラグジュアリーブランドであり、ブランド自身のコレクションには非常に強い個性が光りほかのブランドとは一線を画した発展を見せる人気ブランド。
デザインは素材の選択からディテールに対するこだわりまで徹底的に追及されているとされています。
またブランド名の由来はミウッチャ自身の幼少時代のニックネームから来ていると言われており、プラダよりも幅広い年齢層をターゲットに上質な素材使いと斬新でモダンなデザイン性で人気を博しており、コレクションの発表は2003年までミラノから2006年以降ではパリで行う事となり、2007年にはメンズコレクションも展開をスタートしました。
現在はアパレルからバッグ、レザーグッズに靴やシューズ、コスチュームからジュエリーとメガネにサングラス等、展開は幅広く展開されていいます。
また2011年にはミュウミュウ銀座店オープンし、2015年からはミュウミュウ青山店を移転しリニューアルオープン。プラダ青山店と同じヘルツォーク＆ド・ムーロンが設計を担当しているとされ、同年には11月に初のフレグランスとして「ミュウミュウ オードパルファム」を発表。
ブランドのアイコンである「マテラッセ」をイメージした柔らかいブルーのボトルデザインが注目を集めました。またフレグランス誕生を記念したショートムービーも公開されモデルのステイシー・マーティンが60年代風の世界観を体現したと言われています。
他にはミュウミュウの店舗デザインは話題になることが多く、デザインはブランドの価値観を反映した動きと明るさに対する独自の認識を表現しているとされており、コントラストと異質な素材の組み合わせによってコンセプチュアルな遊びを体現しています。
また壁からソファ、テーブルは精巧なダマスク織りで覆われて、穴の開いたスチールと鋳鉄といった対照的な要素を加え時代を超越した空間になっており、これまで世界的に有名なフォトグラファーとケイティ・ホームズ、マギー・ギレンホール、ヴァネッサ・パラディ、キム・ベイシンガー、ドリュー・バリモア、クロエ・セヴィニー等のセレブリティとのコラボを実施しました。
「MIU MIU」が展開するアイテムラインからデザイナーの歴史
アイテムラインとして、布は上質な素材を使いプラダのクール感に甘めのテイストをミックスしたデザインが特徴と言えるでしょう。
落ち着いた雰囲気のクロコ調シリーズやリボンをあしらったもの、定番の赤やピンクなどの華やかな明るい色が使用されたものが多いとされ、バッグに定番のビジューストラップ付きのバッグをはじめ、ただ単に美しいだけでなくどこか上品な印象を与えるアイテムも多いため、大人の人間でも違和感なく使用出来ます。
また靴やグリッター・シューズのように普段使いできるものから、オープントゥビジューパンプスのようにウエディングシューズとして使用できるようなデザインがクールなビジューを非常に煌びやかに演出しています。
他には香水の調香はダニエラ・アンドリエが担当しており、ボトルはミュウミュウのバッグ、ブルーのマテラッセをイメージ。
シャワージェルとボディクリーム・ボディーローションも一緒にラインナップされ、2015年発売の「ミュウミュウ オードパルファム」は意外性ある組み合わせですずらんとアースノートを配合し、人間のフレッシュさや自由な精神を感じさせたとされています。
2017年3月「ミュウミュウローブルーオードパルファム」が登場し、ハニーサックル(すいかずら)を加えて「ミュウミュウオードパルファム」よりも瑞々しいフレッシュな香りから人気を博しました。
またデザイナーとしての彼女は、冒頭通りミウッチャ・プラダ プラダの創始者であるマリオ・プラダの孫娘と知られています。
彼女はミラノ生まれでありミラノ大学で政治学を専攻。女性解放運動の先頭に立っていたことも現代女性の内面を表現できるデザイナーとして高く評価されています。
その後1978年に孫娘のミウッチャ・プラダがプラダのオーナー兼デザイナーに就任し、 工業用ナイロン「ポコノ」を使ったバッグを開発し、日本やアメリカなどで大人気となりました。2000年には英国王立美術大学からファッション業界において、画期的でかけがえのない貢献を果たしたとして名誉博士号を授与されました。
また2004年には米国ファッション協議会と呼ばれる「インターナショナル・アワード」を受賞。2005年にはタイム誌で「世界で最も影響力がある100人」にイタリア人女性として唯一選ばれ、2006年には夫でありビジネスパートナーでもあるパトリッツィオ・ベルテッリの二人が「世界で最も影響力があるカップル100組」に選抜されました。