前年にストリートファッションに激震を与えた「NEEDLES」が今季はデザインを一新!
出典https://www.garmentory.com/sale/needles/mens-pants/239397-narrow-track-pant-charcoal
「NEEDLES」が展開したカラフルなトラックパンツにサイドラインが特徴的だった人気アイテムが世界のセレブリティの間で大流行し、ストリートでも見る機会が多かったのはつい最近の様な記憶でしょう。
そんなNEEDLESが、今回そのデザインの方向性を急転回し大きな話題を呼びました。
まず目に留まるのはアーティスティックなモチーフとなったデザイン。ブランド名にちなんだ「針」の刺繍を施したブラウスや刺し子の羽織り、水彩絵具が滲んでいるかのようなカラフルプリントのセットアップなどアーティフィシャルなクラフト感のあるウェアをデザインに揃えました。
その前年度でストリートを全開に主張していたデザイン性とは正反対なデザインが今回オーディエンスの度肝を抜く一品となっており、また反復的なジオメトリックパターンやアニマル柄、絣、ウエスタン調の花柄といった、多彩なジャンルの柄も注目したいポイント。
和柄のパンツでは、光沢のあるブルゾン、チェッカーフラッグ模様のモヘアニットといった全く異なる表情のウェアと組み合わせられることで既存の印象とは異なるミニマルなイメージを描き出しています。
またLee(リー)と近日コラボレーションした際には、デニムジャケットやブーツカットパンツはランダムな赤白のペイントがパンクな雰囲気を演出。同じくペイントされたスニーカーと、鮮やかなレッドとパープルのストライプシャツを組み合わせ、統一感のあるコーディネートに仕上げられています。
その他レザー調ブルゾン、パンツのセットアップなど、艶やかな光沢感のフェイクレザーアイテムも散見されジャカードのパンツとニットに組み合わせたムートン風ジャケットはマットな質感が魅力的。無骨さがありながらも洗練された細やかさも持ち合わせたロックな存在感の1着と言えるでしょう。
カラー面ではムラ染めダウンやグラデーションカーディガン、グレンチェックのセットアップ、アクリルファーのガウンなど、どこかノスタルジックなウェアはウォーミングな空気感を放っておりアシンメトリーなスカートに合わせたボアのパーカーは柔らかくリラックスしたムードを作り出し褪せたような色調の花柄ジャカードのセットアップはその表情豊かな風合いに親しみやすさを覚えます。
「NEEDLES」AW19で大胆にストリートの概念を打ち壊す
出典https://hypebeast.com/2019/1/needles-fall-winter-2019-collection-lookbook
ノスタルジックで印象的な色・柄の組み合わせが目を引く今季のコレクション。1点1点が個性的なアイテムそのものの魅力はもちろん、それらが合わさった時に独自のハーモニーが生まれています。
例えば、フェイクファーのヒョウ柄コートを着用したスタイリングでは大きく設定された衿やラペル、柄、素材感がゴージャスで迫力ある印象をもたらすコートであるものの、合わせたのはブランドの定番アイテムであるカジュアルなトラックパンツとスニーカーという斬新さが特徴的です。
またメンズラインとウィメンズラインでも、ロング丈のテーラードジャケットにトラックパンツを合わせたスタイルには同様のMIXスタイリングを採用しており、それもテーラードジャケットの下にレザージャケットを重ねるなど、より複雑なレイヤードで着こなしを表現しています。コレクションの中で一際目を引いた「赤」を使ったスタイリングには、深みをもたらす効果的な役目を果たしていたほか、全身赤コーデのルックも披露されスポーティなパンツとジャケットのセットアップはフリースのような起毛素材。
同型の赤いジャケットを下に着用したり靴下も赤で統一したりと唯一無二のコーディネートを作りあげてみせました。