A$AP ROCKYと言えば誰しも一度は耳にした事があるのではないでしょうか?
ファーストネームに入ったユニークな$(ドル)に正式な読み方が曖昧になってしまいがちなのもしばしば。
A$AP ROCK(エイサップ・ロッキー)は個人単位として認知されがちですが、実はもともと、NYのハーレムという地区から発祥したクリエイティブ軍団「A$AP MOB」の一員であり、メンバー内には同じくラッパーとして活動する者からファッションデザイナー 、作曲家からムービーメイカー迄幅広いクリエイティブに長けた構成となっています。
今では世界のミュージックシーンも前世紀のバンドブームから一転、現在はヒップホップブームとなっており、それと同時にファッション自体も以前から人気のあったモード系からスポーツ系へと転換、現在はストリート系というジャンルが全世界各国でも大流行中。
そんなミュージックシーンのジャンルであるヒップホップと、ファッションシーンのストリートスタイルは切っても切れない非常に精通した関係性であり、これほど迄に世界中を巻き込んだ流行りを作り出した一人としても名の上がる「A$AP ROCKY」について、今回は彼自身の事についてと、それからファッション観点に沿ったご紹介をしていきたいと思います。
「A$AP ROCK(エイサップ・ロッキー)」って誰?ローラをお持ち帰りした?
今最も勢いのあるラッパーとして注目を浴びる彼ですが、生まれやその半生はお世辞にも「幸せ者だった」とは言い難い。
生まれはアメリカのニューヨークに有る「ハーレム」という、マンハッタンの北に位置する比較的黒人が多く生活をする地区にて彼の人生はスタートしました。
A$AP ROCKY自身がラップを始めたのは彼が幼少であった8歳くらいの頃、実の兄であったレギーの影響を受け自然に二人でラップを刻み始めたと言われています。そんな兄弟としも仲の良い至って普通な家庭で育ってきた様に思われがちですが、実際にはその裏腹、非常に悲劇的且つ悲壮感溢れた人生でした。
というのも彼の父親は、当人が幼い頃には既に逮捕され自宅にいる事が無かった程の不安定な家庭状況、尊敬し共に愛し合っていた最愛の兄レギーは彼が13歳になった頃に銃で撃たれ亡くなりました。
A$AP ROCKY自身も「今でもレギーは俺の中で生きている。レギーがいたから俺は成長出来た」等、今尚彼の心には兄を慕う気持ちと反面、その苦い思い出が心を蝕んでいるという。
その後は、生活のために車のディーラーとしてお金を稼ぎながら2011年、ようやく自作で初のレコーディングテープ「LiveLoveASAP」をリリース。これ迄の半生を綴った嘘と偽りの無いリリックやライムがこの当時のヒップホップ界に大きな旋風と話題を巻き起こし、トントン拍子に事が進んだ結果、ついにはソニーレコードとメジャー契約を交わし、2013年にデビューファーストアルバム「Long,Live,ASAP」がリリースされ発売1週目にして13万枚以上の売り上げを叩き出し彼はそこからラッパーとしての地位を一歩ずつ登り始めました。
そんな彼が多くのファンや人々を魅了する理由の一つでもある「ファッション」ですが、既に真似をしようと世界中のファションラバーが同じアイテムやブランドを発売直後に購入をし、即完売となったりと、そのファッショニスタとしての影響力も絶大なものです。
ハイブランドの上品さにストリート感をミックスさせた今トレンドのスタイルは、彼が作り出したと言っても過言ではありません。
彼を通してラッパーとしての「成り上がってやる」「俺はこんなにBIGなんだ」というパーソナルな表現を、音楽とファッションを通してクロスオーバーしていく様変わりがここ最近でヒップホップ界でも流れつつあるのは一目瞭然と言えるでしょう。
そんな数多くの実績と地位を確立してきた彼も日本国内に多くのファンを抱えており、有名人も自分自身で彼のファンで有る事を公表している人は数多く存在しています。
そのうちの一人でもある「ローラ」は、去年渋谷のクラブVISIONの7周年パーティーを行い、ビッグサプライズとしてニューヨーク、ハーレムよりA$AP Rockyがゲスト登場を果たし長年彼女の夢でもあった「A$AP ROCKYとの対面」を果たした。
問題はその後ではあるが、そんなA$AP Rockyがなんとローラをお持ち帰りしたというの話で現場に居た者や関係者間でのこのビッグニュースが話題となり、今やネット上にて多くの情報が錯綜している。
しかし残念ながらソースは無く、SNSでの聞いたというツイートのみが今現状として残っているだけで、確証はないものの、ラッパーでなくとも大物の外タレが来日した際には、よくモデルや女優などがお持ち帰りを自ら願うという話をよく耳にする為、今回の件が本当だとしても全く驚くべき事ではありません。
そんな世界中を魅了するカリスマファッションラッパー「A$AP ROCKY」の今後のミュージックシーンに置いての活動とファッションには注目すべきなのかもしれません。