世界中でもそう多く無い有名ファッションブランドの実力派デザイナーの独立。
その中では喧嘩別れのように飛び出していく者はおらず、大半がソコで培った経験と知識を活かし自分自身のブランド創設という夢に向かっていく者が大半を占めますが、今回ご紹介するブランド「A-COLD-WALL*」も同じく後者に該当するファッションブランドです。
彼等がどの様に発足し、いかに世界から注目を集める新進気鋭のブランド迄に成長したのかを少し述べていこうと思います。
ポストOFF-WHITE?ロンドンきっての実力派ブランド「A-COLD-WALL*」とは?
「A-COLD-WALL*(ア・コールドウォール以下表記)」は2014年に立ち上げられたばかりの若いブランドであり、だからこそ未だ日本国内ではそれほど広まっておらずご存知ない人も多いかもしれません。
世界的には既に多くの人々へと認知されており、2016年6月には日本でもローンチイベントが開催されるなどして日本上陸を果たした新鋭のロンドン発のファッションブランドです。
創設者兼デザイナーのSamuel Ross(サミュエル・ロス以下表記)がコンサルタントを手がけ、2014年にスタートしたア・コールドウォールですが、UK独自の伝統的階級システムにサブカルチャーの現在をクラッシュさせたワークウェアを展開しており、この斬新さがストリートウェアという枠を超えるクオリティーとアプローチにより世界中から注目を集めるキッカケとなりました。
また、イングランドのDe Montfort Universityという大学でグラフィックデザインを学んだデザイナーのサミュエル・ロスは、その後Off-White(オフホワイト)のVIRGIL ABLOH(ヴァージル・アブロー)の目に止まり、アシスタントとして彼の下で経験を積み、この時の経験こそが今のア・コールドウォールと彼自身を立ち上げたと言われています。
またサミュエル・ロス曰く「もっと豊かなサブカルチャーがあり、僕はそのストーリーを語っているだけなんだ」と述べているように、ロンドンに欠けている自由なムーブメントをファッションによって伝えていると体現されています。
ロンドンに埋もれていたり、情報社会によってもたらされる大量の情報により薄まっていくサブカルチャーだけでなく、サミュエル・ロスはさまざまなカルチャーを吸収してアイテムに落とし込むその自由度さえデザインとして表現されています。
ゆえに現代の今に生きる若者やファッション業界から注目を集め、2年ほどと若いブランドでありながら躍進を果たしました。彼自身幼い時から日本のアニメやゲームなどカルチャーにも触れていたと語っており、日本カルチャーのファンであると言われています。
デザインとしては、清涼感を漂わせるシンプルなスーツスタイルにメッセージ性の強いロゴマフラーを組み合わせた対比と、ストリートを絶妙にミックスしてカジュアルな雰囲気を加えた上品なスタイルのアイテムを展開しており、スーツにはブラックシルクやスコティッシュウールという贅沢な素材を使用し、コンテンポラリースーツとして仕上がっており、これが業界でも大反響。
また、POLYTHENE* OPTIC素材を使用したポンチョも登場し、スーツルックとは一転して実用的なストリートなシルエットのアイテムも同時に展開され、昨今発売された期待のアイテム「Nike Lab(ナイキラボ)とのコラボレーションアイテム」では「Air Force 1 boot」が同時に発表される等して、注目と大人気を誇りました。
その他で特に注目されたアクセサリー類では、2016AWシーズンにラムスエード素材を用いたキャップやバッジ類、多様なソックスなどをアクセサリーコレクションとして発表し、ストリートキッズ達のコーディネートのアクセントとして抜群なアイテムがラインナップされ大反響を呼びました。
実力派ブランド「A-COLD-WALL*」の日本展開は?
キャッチーでありながらも、どこか妖しく目立つブランド名のロゴが際立ついくつものアイテムとてもクールであり、ACW*はすごくブリテッシュで、現在のUKのムードや社会を感じさせるブランド名。
A-COLD-WALL*(冷たい壁)というブランド名は、公営住宅の子供がじゃり壁に触れた時の感覚と、高級住宅の子供が大理石の壁に触れた時の感覚っという意味を指し、両極端な別のカルチャーに共通の感覚に由来していてそれはUK特有のものであると彼は語っています。
そんな「A-COLD-WALL*」を取り扱う店舗は現在、日本国内においては「GR8」と「monkey time 原宿店」の2店舗のみがローンチされており、通販を除けば入手できるのはこの2店舗のみとなっています。
また、一部手作業で製作され表情の異なるアイテムや生地、質感に拘って楽しませてくれるアイテムを展開し入手可能です。
是非実際に手で触れてみて貰いたいアイテムがラインナップする、公式WEBでもアイテムを入手可能。
今後の活動にさらなる飛躍を魅せるであろう彼等の動向には目が離せません。