ストリートと精通する音楽と言えば「HIPHOP」、スポーツと言えば「スケボー」
今やファッション業界でも空前のストリートファッションブームである現代、現地のスケーターから他ストリートキッズの中でも神的存在として敬われるブランド「VANS」
今回はスケーター内から海外セレブも今や愛用しているファッションブランド「VANS」について、彼等の歴史からファッションデザイナー について、時代と共に歩んできたブランドの紀元をご紹介していきたいと思います。
今更聞けない!「VANS」の歴史とこれまでの紀元
「VANS(ヴァンズ以下表記)」は1966年に「Paul Van(ポール・ヴァン以下表記)」と「James Van(ジェームス・ヴァン以下表記)」の兄弟と仲間たちによって設立されたアメリカのスケータ向けファッションブランドです。
また、1970年代の米ウエストコーストカルチャーとともに世界中を席巻したスニーカーブランドとしても有名です。
1970年頃から彼らの展開したスニーカーを中心に南カリフォルニアのスケーター達の間で徐々に火がつき始め、80年を迎える頃にはスケーターを中心にERAやSK8-Hiなどのヒット商品が誕生しました。40年以上経った現在では、No1スケートシューズブランドとして、またストリートにおいても絶対的な地位を確立したブランドと言えるでしょう。
そのデザイン性はシンプルなデザインとグリップのあるソールは今日においても変わらぬ製法で親しまれています。
ヴァンズという名前は「ヴァンと、その仲間達」という由来があり、ブランドの立ち上げ人であるポール・ヴァンが兄弟のジェームス・ヴァンと他一人の友人と共にショップをオープンしたことからスタートしており、発売初から製造・販売までの全ての工程を自社で行なっており、80年代までは一足一足をカスタムメイドの受注生産してたと言われています。
またその中でも、AUTHENTIC(オーセンティック)というアイテムはヴァンズを象徴するスニーカーとして定番化しており、似たようなデザインをさまざまなブランドが真似っこし現在作成していますが、やはりオリジナルのオーセンティックが一番クールであるとして広く認知されています。
そこからスケーター達の間では瞬く間に人気に火がつきはじめ、後のレジェンドとなるトニー・アルバやステイシー・ペラルタらによってデザインされたのが現在ではERA(エラ)として知られるモデルです。
先ほどのAUTHENTIC (オーセンティック)と見た目は類似なるものの、履き口にパッドが入っているのが一番の特徴であり「スケート時により激しいアクションに耐えられるように」という思いからカスタム製版されたと言われています。
だからこそ、スケータースタイルをしたい人やリアルスケーターであればERA(エラ)シリーズが人気なのには頷きがいきます。
その他、カラー展開も幅広く、コンビカラーやカラフルな色バリも特徴。当モデルのデビューによりヴァンズはより一層支持されることとなりました。
その後彼等は次々と新作を発表し、どのコレクションやシリーズも現地スケーター達の熱い支持により販売直後に即完売となりました。
中でもサイドのサーフライン(サイドストライプ)で有名なOLDSKOOL(オールドスクール)がデビューしてからは、当初はBMXライダーの為に作られていたシリーズに対し本来のディテールにデッキテープとこすれる爪先部分に補強を入れる等、様々な改善がされて今の形に落ち着き今ではスニーカー店に並ぶヴァンズが誇る有名アイテムとして活躍をしています。
何故ここまで時を超え人々へと愛されるブランドとなったのか
これまでブランド創設当初は「スケーターによるスケーターの為のスケーターブランド」として、カジュアルにファッションとして活用出来るアイテム展開ではなくニーズを絞ったブランド運営展開を誇っていたヴァンズですが、何故今尚スケーターのみならず女子大学生からサラリーマンの休日用スニーカー、しいては海外有名モデル達までもが愛用するブランドとなったのでしょうか。
そこには一つの理由があり、2003年に誕生したVANSのファッションラインの展開を機によりファッションブランドとして認知された事が大きいでしょう。
それまでのVANSのメインイメージは「スケボーやBMX用の丈夫なスニーカー」となっていましたが、コレを機に「よりファッション的に生地や柄、時にはスニーカーデザイン自体も新しくファッション性としても革新的なデザインを表現するブランド」として評価され、その後に全く新しいシリーズである「VAULT LINE(ボルトライン)」をスタートし、これも幅広いファッション層へと人気を獲得。VAULTを取り扱えるショップは世界全体で150店舗以下に抑えられ、基本的にはセレクトショップや国内ではABCマートの運営する「BILLY’S」などで取り扱いがされ、コラボも盛んに行われた結果グラフィックデザイナー、コミック作家、プロスケーターにサーファーや他業種の企業など種類やモデルは多岐に渡り展開されていきました。
そんな今やスニーカーブランドとしてもカリスマ的位置に座する「VANS」
今後のブランド展開には目が離せないと言えるでしょう。