人種のサラダボール「アメリカ」、多種多様な人種と文化が交わる国際国家において新しいファッションスタイルや文化が生まれ出るのは必然と言えます。
今回はそんな国を発祥とし生まれ出たファッションブランド「ALEXANDER WANG」についてご紹介をしていきたいと思います。
中国系アメリカ人初となる偉業を成し遂げた「ALEXANDER WANG」
「ALEXANDER WANG(アレキサンダーワン以下表記)」とは、2004年に中国系アメリカ人デザイナーのアレキサンダーワンによる自身の名を冠したファッションブランドです。
現在はアメリカのニューヨークを拠点としブランド活動をしており、もともとブランドの創設者兼デザイナーであるアレキサンダーワンは1984年にアメリカのサンフランシスコにて台湾系アメリカ人の家系に生まれたのがブランドの起源となります。
当時彼が18歳の時にニューヨークへと渡り「パーソンズ美術大学」で2年間ファッションを学びました。彼は在学中に「マーク・ジェイコブス」「デレク・ラム」等の下でインターンを経験し、2004年には卒業前に中退、その後自身のブランドをスタートさせてから以来、数々の受賞歴の経験を持ち、最も注目される若手デザイナーの1人と呼ばれています。
また各ファッションブランドのコレクションを発表する「ニューヨークファッションウィーク」では、再注目ブランドとして改めてハイライトされ、彼の作り上げるコレクションから分かる様に「ブラックを基調とした色遣い」がデザインとしても特徴と言えるでしょう。
かく言う、アレキサンダーワン本人のワードローブにはブラックジーンズが50本以上並ぶ上、黒いTシャツは数え切れないくらい保有している事で知られています。
また他に、彼は一旦購入した原色的黒以外の靴をも改めて黒に染め直すと言うから驚き。過去のインタビューでは「着飾ることで誰もがグラマラスになることは出来ます。只、私がもっと興味をそそられるのは日常で人々が着る服なのです」と語っているように、実用性に即し無駄を削いだシンプルなデザインを生み出すその実力には世界中に多くのファンを持つ事となりました。
また、メンズからレディース共に展開してされたブランド運営には、ウェアの他にバッグ、シューズ、アクセサリー等も手掛けており、ブラックを基調とした色彩の中に「洗練されたディテール、リラックススタイルでありながら、ラグジュアリーさも見事に表現されてた代物」には各国のセレブリティからも一目置かれている。
そんな上品でありながら、都会的なストリートスタイルを確立した地位の中でも、ブランドを代表するものの一つに「バックパック」が挙げられているのはご存知でしょうか。
彼自身も普段バックパックを愛用しており、シンプルながらエッジの効いたデザインには定評があります。2009年には、セカンドラインとして展開されたベーシックアイテムラインは「より日常に取り入れやすいデイリーウェア」というコンセプトの下、カジュアルなTシャツやカットソー等も取り扱っており、2014年より洋服以外にもライフスタイルに着目した「OBJECT collection」がスタートされ、シックで高級感漂うデザインでライターケースやノート、コースターなどの雑貨を取り扱われています。
現在2015年には、デニムラインも展開され現在はレディースメインの展開ではあるものの、今後はメンズ展開も期待されていると言えるでしょう。
創設者兼デザイナー「ALEXANDER WANG」の半生とは?
デザイナーである「ALEXANDER WANG(アレキサンダーワン以下表記)」は、幼い頃からファッション雑誌に夢中になっているような子供だと言われており、15歳の時には兄の結婚式で兄嫁のために35着のドレスをデザインしたと知られています。
言わば彼にとって「初めてのファッションショー」はこの時と言えるでしょう。また、パーソンズ美術大学に在学中では冒頭でもお伝えした通り、マーク・ジェイコブスやデレク・ラムと共に「VOGUE」でのインターンを経験する等、在学中からキャリアを積んでいたと言われています。
そして卒業目前の2004年では、パーソンズ美術大学を中退しスタートさせたのが自身のブランドである「ALEXANDER WANG」
2005年の秋冬シーズンでは、義理の姉とともに手がけたニットウェアを発表し、そのデビュー作をニューヨークの高級百貨店であるBARNEYS NEW YORKが買い付けし、世界中から注目されるようになりました。
「ALEXANDER WANG」というブランドは、親族での経営で行っておりそのことがビジネスとして功を奏していると言えるでしょう。また、彼自身の人物像としては、肩までのロングヘア、中性的な顔立ち、周囲からはチャーミングでフレンドリーな性格であると言われ知られています。